申し訳ございません。今回で完結したかったのですが、もう少し続きそうです。お付き合いのほどお願いいたします。では本編にはいりますね。
ご注意:以下の「」内は、鹿児島弁の抄訳です。 可能な限り翻訳しました。
“れんりつほうていしき(10文字:連立方程式)”。。文字数が多い。。“にとうへんさっかけい(10文字:二等辺三角形)”ぶりだ 。。教科書にない単語を覚える。お風呂場でも繰り返し練習した。 ぶんとへ「全くダメ 」な小学生 が、“代入”とか“係数”とかいう単語も覚えだした。
アフロヘアのシュウジ兄さんに家庭教師をお願いして、約1~2週間経過していた。この時点でやっと、“つるかめ算”と“連立方程式”の違いみたいなものが分かり、何~となく理解し始めてきていた。
授業の休み時間に、 シュウジ兄さんから教えてもらったノートを見ていた。青ペンやら赤ペンやらで、絵付きで添削してもらったノートに没頭、没入していた。
徐々にテストの結果に変化が出てき始めてきた。50点を前後していた点数が、最低でも60点をとれるようになってきた。
テストの答案を一人一人返すヒダカ先生。俺の番になってきて
ヒダカ先生:ワイは、最近がんばっちょんね「お前は、最近頑張っているね」。よかど!よかど!「良いね!良いね!」。
“ 俺はやれるカモ!。いや、カモじゃない、やれてる”と実感し始めていた。
ソフトボールの試合で、タイムリーヒットを打ってベンチからヒダカ先生に“よっしゃー!ナイスバッティング!”と言われているようでスッゴク嬉しかった。※以下の写真は、ヒダカ先生には無断で掲載しています。
しかし、そんな喜びも束の間、どん底に落とされた。
U君は、やはり凄かった。ヒダカ先生が話だした。
ヒダカ先生:今回のテストで、満点はUだけじゃった「今回のテストで、満点はU君だけだった」。難しかったと思ったどん、よう頑張った「難しかったと思ったけど、よう頑張った」。
目次
だよなーと思った。これが、現実だった。まだ40点の開きがある。。やつは、満点。。まだまだだった。。。
U君は、答案を持ちながら
U君:ワイ(私)も頑張ったね「お前も頑張ったね」
そう言って、やつ(U君)は席についた。 ※ここだけ、U君を“やつ”と呼ばせてください。過去の記憶がどんどん鮮明になってきてまして、その時の感情が。。 すみません。
また何も言い返せなかった。スッゴク悔しかった。
そして、あの言葉を思い出す。
「お前(私)さ、運動だけなんだよ。これからは勉強して、大学にいったものが勝つんだよ!」
私は、答案を誰にも見えないように机の引き出しの下に隠した。握りこぶしを作って、何回、何十回と心の中で言った。
わいよ(U君)!、見ちょれよ!「おまえよ!見てろよ!」
その日の20時ごろだったと思う。練習から帰宅後、母親にシュウジ兄さんにすぐ来てもらえるようお願いしていた。